厳しい就業規則作成
4. 就業規則の構成ルールは
標準的な条文構成で記載する
就業規則は、3で示した必要事項が盛り込まれていれば、どのような構成であっても法的な効力がありますが、読みやすさや理解のしやすさを考えると、ある程度一般的な条文構成で記載したほうが望ましいでしょう。
また、一般的な条文構成とすることで、自社の雇用ル-ルとして取込漏れや余分な記載の削除がしやすくなります。

【図表4 社員用の就業規則の構成と一般的な記載事項】
構成内容 | 記載内容 |
---|---|
前文 | 企業理念、目的 |
社員の定義 | 正社員、アルバイト、パートの区分と適用 |
採用手続 | 採用の方法、提出書類 |
入社手続 | 入社時の手続、提出書類 |
異動 | 配置替え、出向 |
労働時間 | 始業終業、交代制、休憩時間、時間外休日勤務 |
休 日 | 休日の特定、振替、代休 |
休 暇 | 有給休暇、育児時間、産前産後 |
休 職 | 私傷病、公務 |
退 職 | 定年、自己都合、解雇 |
服務規定 | 職務専念義務など・懲戒規定と密接 |
表彰・懲戒 | 対象者・適用方法など具体的列挙 |
給 与 | 決定・計算の方法、締切・支払い |
賞 与 | 支給の有無、支給基準 |
退 職 金 | 支給の有無、支給基準 |
育児介護 | 取得手続、対象者、賃金の扱い |
災害補償 | 業務上の災害、打切補償 |